最近私の叔父が亡くなり、49日の法要と納骨に行ってきました。
叔父は独身で、すでに兄弟が全員亡くなっているので、私たち甥と姪が協力して納骨しました。
ところが私たち全員が故郷を離れているのです。
新幹線で何時間もかかってきた人、車で数時間も走って来た人もいました。
ですからお金も時間もかかって大変でした。
つくづく「これではとうていお墓参りも無理だね。何とかしないとね。」
「せめてお墓がもう少し近ければいいのだけれど…。」
という話になりました。
お墓の移転なんて考えたことがありませんでした。
でももしかすると、私たちと同じ問題を抱えている人がいるかもしれませんよね。
そこで、お墓は移動できるのか、できるのなら手続きはどうすればいいのか、儀式や費用はどうするか。
気になることを調べてみました。
お墓の移動にはどんな儀式が!?

最近ではお墓の移動って珍しいことでないようですよ。
一人娘が結婚で遠くにいるなんていうことも増えていますからね。
お墓の引っ越しの手順はこんな具合になります。
1.移転先のお墓を決めて、「受け入れ証明書」を出してもらう。
これがないと話が進みませんね。
2.今あるお墓の管理者に「埋葬証明書」を出してもらいましょう。
3.新しいお墓のある市町村役場に「改葬届」を出して、「改葬許可証」をもらいます。
4.そして、新しい墓地の管理者に「改葬許可証」を見せて、遺骨を取り出すのです。
5.今あるお墓で、「お御霊抜き」の法要をしてもらって、墓石や外棚を片付けます。
6.新しい墓地に「改葬許可証」を見せて、遺骨を埋葬し「開眼法要」をしてもらえば完了です。
何だかややこしくて、とても一人ではできそうにない!
そういう人もいるでしょう。
そういった人には、お墓の移転や片付けをサポートしてくれる業者があります。
そうしたプロの方の力を借りるのも一つの手ですよ。
移転の儀式で重要なのはやっぱり、「お御霊抜き」の法要と墓の片付けでしょう。
一般的には家族や親族に集まってもらい内輪で行います。
祀られている仏様が墓石とお別れするために、墓前でお経をあげ、焼香して供養します。
その後遺骨を取り出し、墓石を解体して撤去します。
墓地は更地にして管理者に返すわけですね。
お墓の移動にはどのくらい費用がかかる?
詳細と相場をご紹介!

いろいろな手続きと儀式もするとなるとお金がかかりそうですよね。
ざっと見積もると、200~300万円はかかるようです。
内訳は次のようになります。
・新しいお墓を建てる費用
新しい墓石を建てるのに永代使用料や墓石代、管理費を含めて145~205万円が相場です。
・これまでのお墓を撤去する費用。
・檀家を離れる離檀家料が3~20万円程度
・お御霊抜きの供養費用が3~5万円
・墓石の撤去費用が10~15万円
・交通費や手続き費用
交通費は移動する距離や交通手段により違いますね。
・諸手続きにかかる費用は各種証明書代として数千円程度
・移転先のお墓の事務手続き用に数千円程度は必要
それにしてもかなりの出費になるのですね。
ですから家族でよく話し合い、お金のことでトラブルにならないようにしたいものです。
普段、お墓のことなどは話題にしにくいことですね。
でも我が家の場合、先日の納骨ですでにお墓は満杯状態でした。
どうしても近い将来お墓を別に建てるか、改葬する必要があることが判明!
早めに相談を開始する必要を感じています。
まとめ

お墓の移動はできます。
新しいお墓を決めて受け入れ証明書をもらい、今のお墓の埋葬証明書を出してもらいます。
そして、市町村に改葬許可証の届け出を出します。
お墓で遺骨を取り出し、お御霊抜きをしてもらい、お墓を片付け、遺骨を移動させます。
新しいお墓に遺骨を納めて完了です。
費用は200~300万円かかるので、あらかじめ親族で相談するのがベストですね。
この記事があなたの役に立てば嬉しいです^^