お通夜やお葬式は、総称して葬儀と呼ばれ、基本的に2日間にわたって
行われる故人とのお別れの儀式のことです。
一日目のお通夜は、以前は家族や親戚、親しい友人など身近な方たちが
故人とともに夜の間一緒に過ごすことで故人をしのぶ儀式のことでした。
しかし、二日目に行われる、お葬式・告別式には、職場関係の方々は
仕事の都合で、なかなか出席することができず、最近では仕事帰りにお通夜に
参列する方が多くなってきています。
私はセレモニーアドバイザーとして仕事をしたことがあり、
そのときに知ったのが、家族・親族が故人と共に夜通し過ごすための控室が
しっかりと整っている斎場もある、ということです。
布団一式や、冷蔵庫、台所なども備えられた広い和室です。
首都圏と地方では、お通夜の過ごし方が少しずつ違ってきているように感じます。
お通夜・お葬式でマナー違反に「なる服装」「ならない服装」

お通夜は、亡くなられたその日にすぐ行われることが多いので、お勤めの方は、
仕事帰りに直接参列することがほとんどだと思います。
先にも述べたように、お葬式・告別式は日中に行われるため、一般の弔問客は
お通夜のみ参列する形が多くなってきています。
お通夜でもお葬式でも、喪服を着用することが一般的です。
黒であればなんでも良い、というわけではありません。故人をしのぶために
正装をするという意味で大切なマナーなのです。
黒い服であっても、カジュアルなものや肌の露出のあるもの、
光沢のある装飾品などは避けてください。
[男性]
・喪服 ・ワイシャツ ・ネクタイ ・ベルト ・靴下 ・黒の革靴
ワイシャツは白無地のもので、その他は光沢のない黒無地にしましょう。
[女性]
・喪服 ・アクセサリー ・手袋 ・バッグ ・ストッキング ・パンプス
ブラックスーツやブラックフォーマルの喪服が良いでしょう。
アクセサリーは、真珠が定番です。手袋はなくても大丈夫ですが、
鮮やかなネイルをされている方は、お持ちになった方が良いかと思います。
[学生]
学生の場合は喪服の代わりに、学校の制服を着用します。制服によっては
明るい色のものもあるかと思いますが、学生服が正装とされているので、
その点は大丈夫です。
お葬式はホントにそれで間違いない!?香典袋の水引の選び方

葬儀に参列する際には、宗教や宗派を問わず、香典を持参します。
香典とは、故人のご霊前にお香の代わりに供えるお金のことです。
お香の代わり、と聞くと金額の違いが気になるかもしれませんが、
お葬式を執り行うにはいろいろと出費がかさむことが多いので、
お金を包むことが一般的になったと言われています。
お通夜とお葬式の両方に出席する場合は、どちらかで一度だけ
渡すようにしてください。お香典を2度包むのは、「不幸が重なる」
という意味を含むので良くないとされています。
香典袋は、最近ではコンビニや100円均一でもすぐに購入することが
できるようになっていますが、自分の好みのものを選べばよい
ということではありません。
銀を使った豪華なものを選び、中に入れる金額が安いと大変失礼に
あたります。つまり、包む金額に合わせて香典袋を選ぶことが
大切なのです。
5千円くらいまでは、水引が印刷されたものを使用します。実際の
水引が付いたものは1万円以上を包むときに使用します。5万円以上を
包むときには、双銀と呼ばれる豪華な水引を使用します。
まとめ

いかがだったでしょうか?あなたも今までに何度か、葬儀に参列された
ことがあるかと思いますが、その場にいて違和感を感じるような姿をした
参列者を見かけたこともあるのではないでしょうか。
葬儀は故人をしのんで執り行う神聖な儀式です。そのことをしっかりと
胸に受け留めて参列しようという気持ちがあれば、きっと大丈夫です。
服装、お香典、お焼香、表書き…それぞれの基本的なマナーをきちんと
身に付け、家族ともその知識を共有しておきましょう。
この記事があなたの役に立てばうれしいです^^