お墓参りについて、詳しく話を聞く機会はなかなかないので、一般的にはどのようなマナーで、どのような時期に行くのが良いのかなど、ちょっと悩んでしまうこともありますよね。
今回はそのようなお墓参りについてのミニ知識をご紹介したいと思います。
あなたは、お墓参りに行くとき、何を持っていきますか?
基本的に必要な物は、お供え物(個人が好きだったものなど)、掃除道具(霊園であれば借りられる場合もあります)、お数珠、生花、お線香、ローソク、マッチなどです。
正式な行事ではなくご挨拶程度で…というような時は、お数珠、お線香、ローソク、マッチでも良いかと思います。
お墓やお仏壇に供えるお線香は、故人の食べ物であるという考え方があり、四十九日というのは、仏の世界に旅立つための準備期間ということで、お線香を絶やさないようにすべきとのことです。
お線香のあげ方は、同じ仏教でも宗派や地域によって違いがあります。
1本のお線香を数回折ってから寝かせてお供えしたり(浄土真宗)、3本のお線香を折らずにお供えしたり(真言宗)と、さまざまです。
決まりのない宗派もありますので、基本的には3本以内が良いとされています。
そして、ローソクでもお線香でも言えることですが、火を消す時は必ず手であおいで消すようにしてくださいね。
お墓参りに行く時間は夜でもいい?
ベストな時間帯は?

お墓参りの時間は、昔から午前中が良いとされてきましたが、実際には明確な決まりはありません。
こう伝えられてきたのは、1日の最初に何をするよりも先にお墓参りをすることで、ご先祖様への敬いの気持ちを表すためだったようです。
しかし、決まりというわけではないので、基本的には午前でも午後でも良いとされています。
午後でも良いのですが、夕方や夜は暗くて視界が悪いので避けた方が良いかと思います。
お墓は足場が悪いところもありますし、掃除がしにくいですし、防犯のためにも明るい時間帯が良いでしょう。
お墓参りをする人のご先祖様への「気持ち」が一番大切なので、明るい時間帯に余裕をもっていける日を選ぶといいですね。
お墓参りの時期は正月だと縁起悪いって本当なの!?

お墓参りの代表的な時期としては、お盆・お彼岸・命日(月命日)・年末年始です。
一般的には、行事で家族や親戚の集まる時期にお墓参りをすることが多いですよね。
日本には、仏教、神道、キリスト教など様々な宗派の方がいらっしゃいますので、その宗派ごとにも時期が違ってくることがあります。
神道では、祥月命日・式年祭り・お盆・月命日・お朔日参り(おついたちまいり)にお墓参りをすることが多いようです。
お朔日とは、月初めの1日のことだそうです。
キリスト教では、ご先祖様へのお参り(祈り)というより、神への祈りを捧げるものだという認識であり、お墓参りに決まった時期はないとのことです。
・カトリック…[追悼ミサ]死後3日目、7日目、30日目
[集会・お墓参り]11月2日(死者の日)
・プロテスタント…[集会]死後1ヶ月目(昇天記念日)
さて、お正月のお墓参りについてですが、家族親戚が集まる貴重な機会ですので、一般的には皆さんお墓参りによく行く時期だと言えます。
そして1月は「睦月」ということで、1年の中で家族みんなが仲睦まじく過ごす時期でもあり、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えるのに最適な時だとも考えられます。
まとめ

あなたが普段おこなっているお墓参りと比較してみて、いかがでしたでしょうか?
無意識におこなっていた作法が、その宗派の作法として正しかったりもしますよね。
祖父母や両親などの振る舞いを、幼い時からしっかりと見ていた方は、見よう見まねで学んで身に付けていることが多いかと思います。
ただ、改めて考えてみると、細かい点はなかなか思い出せないこともあるかと思います。
今回ご紹介した内容を参考にしていただき、お墓参りでは、ご先祖様へ、あたたかい感謝の気持ちをしっかりとお伝えしてくださいね。
この記事があなたのお役に立てばうれしいです^^