受験には、小学受験、中学受験、高校受験、大学受験など、たくさんの機会があります。
義務教育である小学校・中学校は、
本人や保護者の方の希望で私立受験をすることもできるので、
その場合のお子様は年長さん、または小学六年生が対象となります。
今回は、はじめて子供が受験を迎える保護者の方として、
一般的に一番多い高校受験の場合をお話ししたいと思います。
つまり、中学生のお子さんをお持ちの方ということになりますね。
中学生と言えば、思春期まっただ中、
保護者の方にとっては一番接しにくいお年頃と感じる時期ですよね。
そんな繊細な年頃の子どもが、受験という長期的な緊張状態に入るのですから、
本人も家族にとっても大変な時期でしょう。
受験のストレスってなに!?具体的な症状はどんなもの?
受験に向けて対策を取り始めるのは、
子どもによって、また家族によってもバラバラだと思います。
中学に入学した時点から始める人もいれば、
三年生の夏ごろからあせり出す人もいるのではないでしょうか。
それによって、ストレスを感じる時期も変わってきます。
高校受験は私立推薦入試、公立推薦入試、私立一般入試、公立一般入試の順に
行われるので、一番早いのは一月末に行われる私立推薦入試ということになります。
この入試は、内申の基準点によるものなので
基本的にはこれまでの中学生活での努力次第ということになります。
やはり受験生が特にストレスを感じるのは、第一志望の私立高校一般入試、
または第一志望の公立高校一般入試だと思われます。
では、中学生にとっての受験のストレスとは、どのようなものなのでしょうか?
小学生と違い、校区外に子どもだけで出てはいけないという縛りはなく、
中学生は自分でバス、電車、自転車等で行動できる範囲が広がり、
いろいろなことに興味を持つ時期です。
そんな年頃の子どもが長時間、机に向かって勉強し続け、
自分の好きなこと、興味のあることを振り払って、
学習に時間を割き続けるのは、かなりツライものがあると思います。
具体的な症状としては、自分でも勉強しないといけないとわかっていても、
親から言われるとやる気がなくなる、
勉強をしようと机に向かうけれど、いつも以上に他のことがきになる、
など、いろいろと挙げられます。
保護者のみなさんも学生の頃に経験があるのではないでしょうか。
思春期である中学生には、
親の言葉を素直に受け入れ、行動に移すということは、
かなり難しいことでしょう。
だからこそ、よけいにイライラしたり、
無視したり、怒鳴ったりという
思春期特有の態度がひどくなってしまうのです。
要注意!受験生だけじゃない!ストレスは親にも忍び寄る
そのような態度をとられる親だって、ひとりの人間です。
わが子が受験で悩んでいる時に、声掛けをしたり、勉強をうながしたりするのは、
心配しているからこそなのですが…。
一生懸命育ててきたかわいいわが子に、無視されたり、怒鳴られたりしたら、悲しさ、悔しさが込み上げてくるのは当たり前です。
そんなピリピリした子どもを前に、こちら側がよけいにイライラしてしまうと、
ストレスの悪循環が生まれてしまいます。
受験勉強は家以外でもできますが、親としては図書館や友達の家でする、
と言われると、やはり目が届かないところなので、
本当に勉強しているのかと不安になります。
そのことを直接伝えてしまうと、子どもとしては「親に信用されていない!」と、
マイナスにとらえてしまい、また受験に対して、親に対して、
イライラ感、嫌悪感が増してしまいます。
家庭内が、ストレスいっぱいになってしまったら、勉強どころではありません。
それこそ、子どもは部屋に閉じこもったり、外出したりしたくなることでしょう。
まとめ
では、どのようにして、そんな悪循環を断ち切ればよいのでしょうか?
図書館や友達の家について行くわけにはいきません。
部屋での勉強中に、横でじっと見ているわけにもいきません。
最近では、小学生のうちからリビングで勉強をさせるようにしている家庭もありますので、
その場合は様子を見ながら家事をすすめることもできるかもしれません。
しかし、保護者の方が共働きだったり、子どもが個室で勉強したりしている場合には、
正直無理なことだと思います。
それには考え方を転換する必要があります。
子どものことを、心の底から信用し、そのことを本人に伝え、
自分のペースで進めればいいんだよ、という態度を示すのです。
親子の信頼関係はなにものにも代えがたいものです。
そして、受験についての信頼関係が少しでも築くことができれば、
何かを一緒にするという時間を作りましょう!
受験はいうなれば自分とのたたかい、一人きりのたたかいです。そ
んなときのストレス発散には、家族や友達、周囲の人の助けが必要です。
勉強を頑張ったから、ゲームをしていいよ、漫画を読んでいいよ、
というのは間違ったストレス発散の与え方です。
それでは、一人きりの状態から何の変化もありません。
他の人と関わることで、受験勉強からの解放感を味わうことが大切なのです。
何をするかは、その子の興味・関心に合わせることが必要です。
絵が好きな子であれば、一緒に絵を描く、一緒に美術館に行き、
作品についての共感部分を話し合う、などです。
家族や他の人と一緒の時間を過ごすことで、
気分転換にもつながるし、親としては、
いつもと違った子どもの表情を見つけることができて、
心に余裕や安心が生まれるのではないでしょうか?ぜひ、お試しください!
この記事があなたの役に立てばうれしいです^^
コメント