学生の頃に住んでいた家の近くにイギリス人の宣教師一家が住んでいました。
広い庭は緑のきれいな芝生に覆われていました。
宣教師夫妻はとても寛容な人たちで、自分の家の庭を近所の人に開放していました。
近くの子どもたちは喜んで、芝生の上で転げまわって遊びました。
子どもたちが寝そべったり、転げまわっても、芝生が傷んだり、雑草が生えたりしていないのが、当時はとても不思議でした。
奥さんに聞いてみましたが、
「イギリスでは芝生の手入れは夫の役目。
私は、『芝生が伸びたわね、雑草も生えたわよ。』と言うだけなのよ」
とのこと。
ちょっとうらやましい話ですね。
日本では庭の手入れまでする余裕のあるお父さんは少ないでしょう。
そこで、主婦でもできる簡単な芝生の手入れを考えてみました。
芝生のお手入れはまず雑草除去から!初心者さんにもお勧めの道具は?
青々とした見事な芝生。
でもあちこちに雑草が生えていたら台無しですね。
芝生に生える雑草は次のような種類があります。
・カタバミ
・コニシキソウ
・チドメグサ
・ツメクサ
・スギナ
・タンポポ
・クローバー
などなど…
どれも丈夫で、放っておくとどんどん成長してしまいます。
雑草は、せっかく植えた芝生の栄養を奪うし、日陰になって芝生が伸びなくなることもあるのです。
初心者さんは、手で雑草を抜こうと思うでしょう。
でも、案外雑草は根が深くまで伸びていて、なかなか根こそぎ取れません。
根が残っているとすぐにまた雑草が生えてしまうのです。
雑草を根っこから抜くには、スーパー除草ホークがいいですね。
これだと深い所の根っこまでで抜き取れて、芝生も傷めにくいのでおすすめです。
広い庭なら、雑草を全部抜き取るのは大変です。
雑草を枯らすために除草剤を使うことも考えましょう。
芝生に使えるのは、選択性除草剤と呼ばれるものです。
そのうち茎葉処理剤と呼ばれ、雑草の茎や葉に直接掛ける除草剤なら、雑草だけを枯らし、芝生は傷めません。
除草剤選びには、芝に合ったもので、除去したい雑草の種類も調べる必要があります。
日本芝か西洋芝か、イネ科の雑草か、広葉雑草か。
それによって使える除草剤が違うのです。
専門店で、あるいはホームセンターの人に教えてもらうのがいいでしょう。
芝生のお手入れの時期のお勧めは?秋のお手入れ方法と注意点は?
冬になると芝生は休眠期に入ります。
その前に秋のお手入れも欠かせませんね。
気温が下がってきたら、草刈りの回数を減らし、10月後半からは肥料をやるのも控えましょう。
[日本芝の場合]
・9月中に芝刈りを2回、施肥は1回行います。
・10月には芝刈りは1回で十分です。
・11月には雑草を取り除いておきましょう。
冬を越すと雑草の根が深くまで伸びてしまうので要注意です。
[西洋芝の場合]
・9月には西洋芝は元気になります。
でも一度芝が枯れてしまうと回復できません。
芝の生えている上から種まきをするオーバーシューディングを行いましょう。
水やりは1週間に2回~3回行います。
施肥も忘れずに行いましょう。
・10月には施肥は少なめに、新芽が伸びるまで毎日水やりをしましょう。
芝刈りは月に3回ぐらい行います。
芝高は25ミリぐらいがちょうと良いです。
新芽の場合は50ミリになるまで芝刈りは不要です。
・11月には種まきした部分には芝が生えそろいます。
施肥を行い、週に2回ほど水やりを欠かさず、芝刈りは2回ぐらいが適当です。
秋にこのようなお手入れをしておけば、冬や春にもきれいな芝生を楽しめます。
まとめ
芝生の手入れは、雑草を取り除くことから始めましょう。
スーパー除草ホークを使って雑草を根こそぎ抜き取りましょう。
雑草のみを枯らす除草剤を使うのもいいですね。
秋には草刈りの回数を減らし、施肥も控えめにします。
雑草をとっておくことも重要です。
西洋芝ならば、薄くなった芝生の部分に種まきをすることも必要でしょう。
お手入れを怠らずきれいな芝生を楽しみたいものですね。
この記事があなたの役に立てば嬉しいです^^
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