みなさん、夏休みの楽しみといえば、やっぱり家族や友達と行く海水浴ですよね。
泳ぎはもちろんのこと、浜辺での砂遊びや、スイカ割り、海の家で食事をしたり、海釣りなども楽しいですよね。
しかししかし、お盆の時期に海に出かける話しがでたとき、こんな話し聞いたことないですか?
「お盆は、なるべく水辺には近づかない方がいいよ」
私も小さいときに、おばあちゃんだったか、おじいちゃんだったか、いや近所の伯父さんだったような気もしますが、とにかく大人たちから「お盆は水辺に近づかないようにね」っと言われた記憶があります。
そうなんです、昔からいわれるように、お盆はなるべく水辺に近づかない方がいいんです!
迷信なのか、ちゃんとした理由があるのか、今回はそのあたりを徹底的に調べ、わかりやすく解説していきます。
理由を知り、安心安全で楽しいお盆を過ごしましょう!
お盆に海に行ってはいけないのは何故?危険な理由が知りたい!
できることなら、お盆の時期だけは水辺に近づかないようにしてください。
特にこの時期に起こりやすい、危険な場面がいくつかあります。
お盆の時期 海の状態
ちょうどお盆の時期は、土用波といわれる高波が発生しやすく危険なときなのです。
高波だけではなく、うねりのような普段と違う波も発生して、波にさらわれる事故が起きやすくなります。
また離岸流(りがんりゅう)と呼ばれる、岸に打ち寄せた波が、強い流れで沖に戻っていき、自力では岸に戻れなくなります。
幅10メートルから30メートル、長さは数十メートルから時には、百メートルを超える危険な大波になるそうです。
お盆の海は、危険な波や流れなどが起きる時期なのですが、もうひとつ注意する点が、水温が低くなることです。
夏の一番暑い時期で意外かもしれませんが、お盆あたりから水温が下がってくるんです。
海に入っていると、知らず知らずのうちに体温が低下して、体がおもうように動かなくなったり、足がつったりしてしまい、大きな事故につながります。
準備運動を怠ったり、体調がすぐれないときなど、急に冷たい水に入り、最悪心臓麻痺を起こすこともあります。
あと怖いのが、クラゲです。
ちょうど水温が下がり始めたお盆は、クラゲの成長期だそうで、大人のクラゲが大量に発生するんです。
クラゲは見てる分には、ほんわりとして癒されるんですが、刺されると痛いですよね。
私も一度、潜った時に顔を刺された時があるんですよ。
クラゲに刺されると、燃えるように熱くなり、痛痒いのが5日ぐらい続いんです。
幸い私の場合、腫れただけでしたが、クラゲは毒をもっています。
クラゲの種類によっては猛毒で、刺されると重症になるのもいるので、本当に注意して、
いや、クラゲをみたらすぐに海から出ないと。
お盆の時期 川の状態
水辺ということで川も海と同様、お盆の時期は危険ですので、近づかないようにしてください。
特に川で気をつけなければならないのが、天気です。
天気の急変により、上流で大雨が降ると水量が増し下流めがけ、ものすごい勢いで鉄砲水が押し寄せます。
あっという間に流れてくるので、ひとたまりもありません。
ゲリラ豪雨がよく発生する時期でもあり、天気のこまめなチェックはかかせません。
また暑い夏でも、川の水温は冷たいです。
海同様に、急な温度変化で、足がつったり、体温が低下して動けなくなったり、心臓麻痺で溺れてしまうこともあります。
お盆の時期 迷信 言い伝え
昔からの迷信や言い伝えなどでも、お盆の水辺は危険なことを教えてくれています。
お盆は、ご先祖さまをはじめ、亡くなった多くの人達の霊をお迎え供養します。
あの世とこの世が繋がっていることになり、特に海には多くの霊が溢れているといいます。なので海に行くと、足を引っ張られるとか、そのままあの世に連れていかれるなどといわれます。
また灯籠流しを海や川でおこなうので、神聖な場所で遊ぶのはよくないとされています。
他にも、地獄の釜の蓋が開くからともいわれます。
地獄の釜の蓋が開くとは、地獄の番人の鬼が仕事を休み、そのあいだ海にあるといわれる、地獄の釜の蓋が開きっぱなしになることをいいます。
旧暦の7月1日、今の8月16日ごろになると地獄の釜の蓋が開き、お盆に海に入ると地獄へ連れていかれるといわれ、昔からこの時期を避けるように伝えられてきました。
高波や、水温、鉄砲水、ゲリラ豪雨と、お盆の時期は危険な自然現象が多く起こります。
海辺に行くのはなるべく控えたいですし、もし行かれる場合でも充分な注意をしてお出かけください。
お盆に海釣りを楽しみたい!どの期間を外せば安全に楽しめる?
せっかくのお盆休み、好きな海釣りをゆっくり楽しみたい方は多いはずです。
それでも、お盆期間の8月13日~8月16日は、禁止されているわけではないんですが、外したほうがよいでしょう。
お盆以外の日でも自然が相手です油断は禁物、安全な日などありません。
できうる限りの準備と、充分な備え、心がけが大事になります。
これまで解説してきたことのほかにも、お盆はちょうど大潮にあたり、満潮、干潮の差が大きく、釣りに夢中になりすぎ水の事故が多くなります。
仏教的にもお盆のあいだは、不殺生戒(ふせっしょうかい)といい、生き物を故意に殺してはいけないといわれています。
それでもどうしても、お盆に釣りをしたいとうい方には、釣った魚をそのまま海に戻す、キャッチ&リリースをおすすめします。
まとめ
お盆は水辺に近づいてはいけない理由を解説してきました。
毎年お盆の時期は、帰省ラッシュや里帰りの楽しそうなニュースとともに、悲しい水の事故も目にします。
お伝えしてきたようなことを知ったうえで、私自身も慎重に行動したいと思いました。
また今年もお盆がやってきます。
どうか事故のない、みんながおもいっきり遊んで、笑顔で、楽しいお盆が過ごせることを願っています。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
この記事があなたの役に立てば嬉しいです^^
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